パネル表示
[上段左:緑]充電電流計(充電用電源offで消灯します)
[上段中:赤]バッテリー電圧
[上段右:緑]バックアップ電流計
[中段右:白]パススルーon
[中段右から2番目:赤]バッテリー残量50%以下で点灯
[中段右から3番目:黄]バッテリー残量20%〜90%で点灯
[中段右から4番目:緑]バッテリー残量70%以上で点灯
[中段左:白]バックアップとパススルーで点灯
[下段右:緑]充電回路CC動作中で点灯
[下段右から2番目:青]バッテリー#1選択中に点灯
[下段右から3番目:橙]バッテリー#2選択中に点灯
[下段左:赤]バックアップ回路プロテクトで点灯
[ファンユニット※左上:黄]ファン回転中に点灯
※ファンユニットはハイパワーモデルのみ |
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リア端子の接続
FA-UH12H2W/FA-UH12M2W/FA-UH19H2W/FA-UH19M2W共通
バッテリーを並列接続して容量を確保する場合には同機種の特性の揃ったものを接続してください。
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リア端子の接続(バッテリー並列接続モデル)
FA-UH12P2W/FA-UH19P2W共通
サブバッテリー1A,1B,1Cならびに2A,2B,2Cは未接続でも正常に動作します。
サブバッテリーを接続する前にメインバッテリーと各サブバッテリーを電圧が揃った状態にしてください。
各バッテリーのヒューズはリア端子基板に内蔵されており配線にヒューズを挿入する必要はありません。
尚,当モデルにはSW1(パススルースイッチ)及び補助出力9Vは搭載されておりません。
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動作説明
【グラフ-1】 24時間ログデーター
MODE0:ブート 電源の投入(バッテリーコネクターの接続)で初期設定やキャリブレーションを行います。
MODE1:充電 ターゲットへの電力はパススルー電源からバッテリーへは充電系電源からの供給です。
MODE2:バックアップ タイマーOFF(遮断)中はバッテリーから電力供給します。
MODE3:タイマー タイマーON(復帰)時点からMPU内部タイマー(max10h)カウント中は充電回路をディセーブルします。
ナイト10契約の場合 タイマーの設定を9:30-OFF/16:00-ON,内部タイマーの設定をVR81にて6時間に設定します。
電力単価の安い22:00から充電を始め翌日8:00までには充電をほぼ終える様になります。
以上の設定により電力単価が高い9:30〜16:00の間,PCが消費する電力を夜間にシフトすることができます。
単機能UPSとして使う場合 MODE3の内部タイマー設定時間を最小に設定してください。外部タイマーは不要です。
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MODE 0「コネクター接続順と起動方法」
●リアの端子ユニットにあるスイッチSW1は左Run側(Throughとは反対側)に設定しておきます。
(FA-UP12P2W/FA-UP19P2Wハイパワーバッテリー並列接続モデルにはSW1は付いておりません)
端子ユニットは本体から外すことができます。
Through機能はリア端子ユニット単体でCN1からCN5とCN12へ電源を供給できる様にしたスイッチです。
バッテリーの寿命で手配に時間がかかる場合など一時利用を停止したい場合などに本体から外してご利用ください。
SW1に使っている小型のスライドSWは定格電流が0.数アンペアです。
接点の接触抵抗は数mΩですが動作中に切り替えますと接点へのダメージによりスイッチが壊れます。
全てシャットダウンし本体から端子ユニットを外してから切り替えてください。
ラックなどの金属部分とショートすることが無い様に注意して設置します。
●コネクターCN3/CN4にバッテリーを接続すると本体に電源が入ります。
CN3/CN4,#1/#2どちらのバッテリーが先でも構いません。
(FA-UP12P2W/FA-UP19P2Wハイパワーバッテリー並列接続モデルはメインバッテリーを先に接続し,サブバッテリーは
メインバッテリーの後に接続します。)
この時ターゲットCN5は外しておいた方が好ましいです。(オーバーシュートトランジェントが発生する為)
バッテリー電圧計とバックアップ電流計が点灯しますがバックアップ電流計は0.0xAを表示します。
●ファームウエアーは充電用DD-コンをディセーブルします。
●1秒間隔のクリック音が始まります。(パススルー電源待ち)
同時にパススルーon(白)LEDが点滅し始めます。
●クリック音が始まったらCN1にパススルー電源を挿入してください。
●CN2に充電系電源を接続してください。
●バッテリー#1と#2の接続を点検します。(パススルー電源onがこのルーチンのトリガー)
どちらかのバッテリー電圧が立たない時はシングルバッテリーと判断し以降バッテリーは切り替わりません。
●点検が終わるとアラート音が2回「ピピーッ」と鳴ります。(この時点からMODE1ルーチンに突入)
●充電を開始し,充電電流計が点灯し充電電流が表示されます。
●ターゲット機器をCN5に接続します。
●補助電源9V/150mAを使う場合CN12に接続します。
●ターゲットの電源スイッチをonにしてください。
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MODE 1
●充電用DD-コンをエネーブル覚醒(on-off-on)します。(充電系電源のフの字過電流保護を回避)
●アラート音が2回「ピピーッ」と鳴ります。
●バッテリー残量判定の閾値補償値(VR82の電圧)を読み込みます。
残量判定閾値補償設定(VR82)へのリンク
●以降MODE1,MODE2のバッテリー残量表示や残量判定に使われ翌日まで更新されません。(MODE3は固定)
●3つのパネルメーターのうち左のメーターはバッテリーへ供給している充電電流を表示します。 |
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同時にパススルーonLEDが点灯し充電回路CC動作LEDが点灯します。
●中央のメーター(赤)はバッテリーの電圧を表示します。
(バッテリーと本機間の配線抵抗の影響で800mVほど差がでることがあります)
●右のメーターはバックップ用DDコンの供給電流を表示します。
MODE1ではゼロですがハイパワーモデルではファンモーターユニットへの供給電流を表示します。
●以降パススルー電源の遮断を常にポーリングします。(ポーリング間隔は1秒)
●4分後に充電中のバッテリー#1の電圧を読み記録しバッテリーを#1から#2へ切り替えます。
FA-UP12P2W/FA-UP19P2Wハイパワーバッテリー並列接続モデルでは#2が選択されている間,
3個のサブバッテリー2A,2B,2Cと並列接続され,メインバッテリ#1とサブバッテリー1A,1B,1Cは
並列接続が解除されます。
●同様に4分後に充電中バッテリー#2の電圧を読み記録しバッテリーを#2から#1へ切り替えます。
FA-UP12P2W/FA-UP19P2Wハイパワーバッテリー並列接続モデルでは#1が選択されている間,
3個のサブバッテリー1A,1B,1Cと並列接続され,メインバッテリ#2とサブバッテリー2A,2B,2Cは
並列接続が解除されます。
この仕組みにより各バッテリー間での無駄な電荷の移動が起きなくなりサイクル寿命を延命することができます。
●バッテリーの切替を繰り返しながら#1と#2の電位差が等しければ#1へ。
#2の電圧が低い場合には引き続き4分間#2を追加カウント
#1の電圧が低い場合には#1を4分間追加充電します
●さらに追加充電した回数の差を記録しながらCC動作からCV動作への移行を検出します。
どちらかのバッテリーがCV動作へ移行したらもう一方がCV動作へ移行するまで連続充電します。
両方のバッテリーがCV動作へ移行したら追加充電の回数差の分だけ充電時間を補正(飽和強化充電)します。
補正時間は4分+15秒-30秒
グラフ-2ではCC領域で#1が7回,#2が1回追加充電されCV領域で#1が6回飽和強化充電されていることがわかります。
CC動作の追加充電とCV動作の飽和強化充電により7:30頃には2つのバッテリーが揃って満充電に至っております。
●パススルー電源の遮断を検出したらMODE2へ移行します。
この時,瞬時にバックアップ回路に切り替えるのはハードウエアーが担っております。
ファームウエアーはハードウエアーからの通知により遅れてパススルー電源の遮断を認識します。
判定はチャタリングによる誤動作を防止するため約4秒を要します。
この4秒間にパススルー電源が復帰した場合にはMODE推移はキャンセルされます。
●MODE1で予期せぬ停電があるとMODE2に推移してしまい外部タイマーとの同期がずれてしまいます。
外部タイマーのマニュアル操作でリカバーを行ってください。
★ファームウエアー機能強化(2016/12/18更新)
●バッテリー寿命延命の為に100%充電完了後に充電用DD-コンをOFFします。
100%充電完了検出のメカニズムを下記に示します。
@CC動作充電時間をカウントします。
ACV動作移行後,同じカウント数のCV動作を実行します。
Bカウント終了後に約3時間CV動作を実行し充電用DD-コンをOFFします。
Cバッテリーの電圧が13.6V以下になれば充電用DD-コンをONにしBへ戻ります。
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【グラフ-2】 グラフ-1のMODE1期間の拡大
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MODE 2
●パススルー電源の遮断をトリガーにMODE2に推移します。
パススルーonLEDは消灯します。
充電系電源は遮断しています。
3つのパネルメーター中左の充電電流計は消灯します。
右のパネルメーターはターゲット電流値を表示します。
●以降パススルー電源の復帰を常にポーリングします。
(ポーリング間隔は1秒)
パススルー電源の復帰でMODE 3へ推移します。 |
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●バッテリー#1と#2の電圧を記録しながら4分毎に切り替えどちらかの放電深度が2%になるまで繰り返します。
(2%放電まで4分-4分固定)
●放電深度が2%以上でバッテリー電圧に差がある場合,電圧が低い方を3.5分間,高い方を4.25分間充電します。
等し場合には4分毎に切り替え放電深度が60%になるまでバッテリーの切り替えを繰り返します。
この放電深度の閾値はMODE1の冒頭でVR82によってティーチングされた値です。
バッテリーは4分毎の休息を与えられ,疲労復活効果により1割程度の持続時間向上が生まれます。
●放電深度が60%になる手前,50%以内で復帰する様に外部タイマーの設定やバッテリーの容量を管理してください。
1ヶ月・半年・1年と使い続けると持続時間はしだいに短くなります。
鉛バッテリーは浅い放電に止めることがライフを伸ばすポイントになります。
●放電深度が60%を越えると60%に至っていない方のバッテリーへ切り替えます。
このバッテリーの放電深度が60%を切るまで単独運転を行います。
●両方共放電深度が60%に至ったら残量が40%を切ったことを告げる大きなアラーム音が1回「ピーッ」と鳴ります。
同時にバッテリー#2の単独運転を行い#1を温存しMODE3での予期せぬ停電に備えます。
●#2の単独運転で放電深度70%で2回「ピーッピーッ」,80%で3回,90%で4回,99%で5回鳴ります。
依然としてパススルー電源の復帰を常にポーリングを行っております。
残量が全損する前に外部タイマーをマニュアル操作にて復帰させてください。
もしくはターゲットの電源をシャットダウンさせてください。
復帰しなければ大きなアラーム音7回,イライラクリック音の後に強制的に出力を落とします。
出力onLEDは消灯します。
ターゲット機器は電源を喪失します。
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【グラフ-3】 グラフ-1のMODE2期間の拡大
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MODE 3
●パススルー電源の復帰をトリガーにMODE3に推移します。
●充電用DD-コンをディセーブルします。
パススルーonLEDは点灯します。
●内部タイマーの設定値(VR81の電圧)を読みます。
●外部のAC電源のタイマーと区別する為,このファームウエアーの内部タイマーを「モード3タイマー」と呼ぶことにします。
モード3タイマーVR81設定方法へのリンク
以降この設定値は翌日まで更新されません。 |
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●充電系電源が復帰したので3つのうち左のパネルメーターは点灯しますが充電は行われない為ほぼゼロを表示します。
●中央のパネルメーターはバッテリー電圧を表示します。
●右のメーターはパススルー電源が復帰したのでほぼゼロを表示します。
●以降パススルー電源の遮断を常にポーリングし,予期せぬ停電に備えます。(ポーリング間隔は2秒)
●モード3タイマーの設定時間までバッテリーを電圧を測定記録しながら141秒毎に切り替えます。
MODE3では充電もバックアップも行っていません。
バッテリーを切り替える意味は両方のバッテリー開放電圧をパネルメーターに表示させるためです。
バッテリーが開放状態であるためグラフ-4のバッテリー電圧には全くリップルが無いことがわかります。
●モード3タイマーの設定時間が経過すると1分間1秒間隔のクリックが鳴りMODE1へ推移します。
このタイミングが夜間電力切り替えタイミングより後になる様に外部AC電源のタイマー復帰時刻とモード3タイマー
(VR81の電圧)の設定値を調整してください。
★MODE3で予期せぬ停電が起きた場合には以下の動作を実行します。
●ハードウエアーにより瞬時にバックアップ回路に切り替わります。
●充電用DD-コンをエネーブルします。
●濁ったアラーム音3回「グーッグーッグーッ」を2回鳴らします。
以降スキップクリック音「ココッ・・・・・・ココッ・・・・・・」が鳴り続けます。
●記録された両者のバッテリー電圧を比較し電圧の高い方のバッテリーから使います。
放電深度が100%になるまでパススルー電源が復旧するのを待ちます。
●もう一方のバッテリーに切り替え同様に濁ったアラーム音を3回「グーッグーッグーッ」鳴らします。
パススルー電源が復旧するのを待ちます。
全損する前に何としてでもパススルー電源を確保してください。
確保できない場合にはターゲットの電源をシャットダウンさせてください。
復帰しなければ大きなアラーム音7回,イライラクリック音の後に強制的に出力を落とします。
●ターゲットは電源を喪失します。
★ファームウエアー機能強化(2016/12/18更新)
●MODE 3でパススルー駆動を経由せずにMODE 2からMODE 1へ移行するUPSモードを2つのモードに分けました。
UPSモードはVR81の調整値で判別します。
@TP83を0.0mVに調整(0mV〜58.5mV)ではアラーム音やクリック音なしにMODE 2からMODE 1へ推移します。
バッテリー#1,#2共に終始電圧までMODE 2を続けアラームを3回の後シャットダウンし電源の回復を待ちます。
バッテリー搭載機器の内部バッテリーを温存する目的で外部バッテリーを設置したい場合等にお使いください。
タイマーを使ったピークシフト用途ではなく,巨大なモバイルバッテリーとしての使い方ができます。
尚,充電開始前1分間はクリック音を鳴らし充電開始をお知らせします。
ATP83を90mV(58.5mV〜136.5mV)ではアラーム音やクリックを伴いMODE 2からMODE 1へ推移します。
タイムシフト時間をフルに活用したい場合にご利用ください。MODE 3の時間はゼロとなります。
例)ナイト時間22:00〜翌8:00:タイマー設定(OFF/7:58)(ON/22:02)ではフルに深夜電力をご利用いただけます。
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【グラフ-4】 グラフ-1のMODE3期間の拡大
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現在のモードから次のモードへ抜けたい場合
MODE 1から抜けるには
MODE 1実行中にパススルー電源を遮断するとMODE 2へ移行します。
具体的にはAC電源に挿入したタイマーをマニュアル操作するかCN1を抜去します。
MODE 2から抜けるには
MODE 2実行中にパススルー電源を復帰するとMODE 3へ移行します。
具体的にはAC電源に挿入したタイマーをマニュアル操作します。
もしくはCN1を抜去し別途確保したACアダプターからCN1に電源を供給します。
MODE 3から抜けるには
MODE 3実行中にパススルー電源を一旦遮断し3回のアラームを待ってパススルー電源を復帰すればMODE 1へ推移します。
具体的にはAC電源に挿入したタイマーをマニュアル操作でOFFし3回のアラーム後ONにします。
もしくはCN1を抜去し3回のアラーム後挿入します。 |
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