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車載HIDバルブ灯具の作り方


 車載HIDバルブの小型水槽への応用を考慮し,どの様な灯具が適するか探してみました。30cm〜45cmのキューブならびに60cmレギュラー水槽には1灯,90cmテラ水槽に2灯をターゲットとします。

 まずポイントは,車載HIDバルブの場合,バルブの姿勢は水平置きが求められます。これはバルブを固定するホルダー部が車のヘッドライトの規格で決まっており,その形状が複雑な故に樹脂成形されていて熱に弱い為です。

 オートショップには車のヘッドライトやフォグランプ,バックライトなどのキットが市販されてます。これらが応用できるか検討しました。ランプの姿勢は前方照射で水平になりますが,下方照射ではランプの姿勢が垂直になってしまいます。下方照射でランプの姿勢が水平になる様に改造するには曲面を持った反射板を加工しなくてはなりません。さらに照射口側のフォルムはよいのですが,外側のフォルムはボンネットやバンパーの内側に位置する内観部材なので,そのまま水槽の上に吊して設置することには不満があります。

 そこでホームセンターなどで市販されているハロゲン投光器とセンサーライトを検討してみました。沢山の機種がありますが多くのものはランプが水平置きで下方照射した場合でもランプ姿勢は水平です。一部円形の投光器に垂直なものがあります。

 写真は左から500W投光器,250W投光器,150W投光器,150Wセンサーライトです。

入手した灯具

各々の重量を計ってみました。
500Wweight 250Wweight
  • 500W投光器 :1084g
  • 市販価格  :約\2000
  • 250W投光器 :600g
  • 市販価格  :約\1000
150Wweight 150Wweight
  • 150W投光器 :515g
  • 市販価格  :約\1500
  • 150Wセンサーライト :740g
  • 市販価格      :約\2000

 500Wの投光器は形状重量ともに小型水槽には不向きでしょう。その他150W〜250Wは形状,重量ともに小型水槽にちょうど良さそうです。今回は250Wのホームセンターで入手したハロゲン投光器を改造してみます。黄色なのが難点ですが,探せば黒もある筈です。焼き付け塗装ができる方は塗装に挑戦してもよいでしょう。失敗しても千円です。

 以下に250Wハロゲン投光器を車載HID灯具に改造する手順を示しす。


 150W投光器と150Wセンサーライトの改造手順C_Hid_Other.htmも参照してください。

この様な金具2種類を作成します。
左:取付金具 / 右:押さえ金具

金具のテンプレート及び作成手順はリンク先(取付金具と押さえ金具の作り方)を参照して下さい。

バルブメーカーによってはU字部を多少削らないと入らない場合があります。

金具

投光器を解体し必要な部品(左)と不要な部品(右)に分けます。
防護金網は配光に編み目が投影されてしまうので外します。
分解する

車載HIDバルブからコネクター・ハウジングを一旦外します。
作業中にバルブのガラスに素手で触らない様に注意しながら作業をします。
ハウジングの抜去方法はココを参照してください。
バルブ

バルブの電線を反射板の穴に通します。
同様に素手でさわらない様に注意して下さい。
また反射板でバルブのガラスにキズを付けない様に注意します。
反射板とバルブ

バルブの電線を投光器のボディーに通します。 ボディー穴にケーブルを通す

反射板と取付金具を共締めします。
反射板が深底になっているタイプではスペーサーを使うとよいでしょう。
スペーサー

バルブを取付金具のU字溝に慎重に差し込みます。 金具のバルブを取り付ける

バルブのホルダーにあるピアスと取付金具の穴を合わせて挿入します。 慎重に

押さえ金具でバルブを押さえながら3mmタッピングビスで取付金具に取り付けます。 別の金具でおさえる

もう一方も同様にビス止めします。 ビス止め

取付終了 取り付け完

コネクターハウジングを元通り挿入します。

コネクターハウジングは熱に弱いので必ず灯具の外に出してください。

電線は高耐圧,耐熱電線を使用していると思いますが,念の為半田コテを当てて溶けないか確認してください。


半田コテの熱で溶ける様でしたら,灯具のダイキャストに触れない様に投光器のスイッチボックスに付いていたシリコンゴムのパッキングやファイバーチューブなどで対策します。
ハウジングを戻す

投光器のガラス蓋を取付ます。

紫外線カットガラスでは無いと思いますが,使われている板ガラスでもかなり減衰する筈です。

は虫類の飼育などで紫外線が必要であれば,むしろ紫外線を透過する石英ガラスに交換した方がよいでしょう。

紫外線が気になるのであれば板のサイズと厚みを計り,町のガラス屋さんの相談するとよいでしょう。紫外線を99%カットしてくれるガラスがある筈です。

ガラス蓋取り付け

水槽に設置した時に前面にコーションラベルなどがくる様なら剥がしておきましょう。

投光器の耐熱性は250Wハロゲンランプを点灯させた場合の発熱に耐えうる設計がされている筈ですので35WのHIDバルブでは殆ど問題ないと思われます。

35Wバルブの点灯で灯具内部の温度上昇は80deg


灯具外側の温度上昇は60deg でした。
シール剥がし

必要ならスタンドを取付ます。
スタンドは天井から吊すときにはバランサー・アームにもなります。
スタンド取り付け

水槽の天井には,この様なq字型の金具を使用するとよいでしょう。
この金具の穴にビスを入れ,チェーンやワイヤーで吊すのもよいでしょう。
チェーンワイヤーで吊す

90cmテラ水槽に2灯を取り付けました。光色を観る為に左右異なるバルブを使ってみました。

設置位置は90cmを4等分し,端から22.5cmにしましたが,側壁への照射が多くなってしまいました。3等分して端から30cmにし,もっと内側を照らした方がよいかと思います。

左は6000ケルビン(88ハウス・ラウド)右は7500ケルビン(サンヨーテクニカ)です。

7500k(ウルトラ・ブルー)ですが,ブルーというよりグリーンが濃い感じです。

インバーターの設置網はキッチン用品です。


 
実装写真

警告
 器具の改造はご自分(改造者)の責任で実行してください。器具に対し改造を加えると器具メーカーの保証範囲外となるばかりでなく製造物責任の範囲からも外れる事を覚悟の上で実施して下さい。また,改造により発生する二次的被害について責任は負いません。

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