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Q&A集

メタハラ関連Q&A
「耐パルス用ソケット」を使用しないと、スパーク(火花)が発生しやすくなり、かなり危険です。絶対に「耐パルス用ソケット」を使用してください。というのを見つけたのですがこの製品のソケットは耐パルス用ソケットですか? AQ−B83,AQ−B84,AQ−B85はHID用器具ですので両極間のギャップはイグナイターの高電圧に充分に耐えうる設計になっております。E-26用ランプホルダで耐圧が不足するのでしたらランプ自体の口金E26自体の耐圧が不足する筈です。E-26口金の先端金属部とネジ金属部のギャップは4mm程度でありランプホルダのギャップと相違ありません。ソケットの異極間の空間ギャップが3mm程度確保されていれば4〜5kVの絶縁耐圧(実力値)があります。但し,シリカ電球用のホルダーなどを流用する場合は異極間ギャップや熱的にも問題がある場合があります。
AQ-H70Wはランプ切れした場合どうなるのでしょうか? イグニッションをし続けますが,HIDランプは寿命時点でオープンとなりますので問題ありません。尚,希に発光管からのリークをゲッターで吸いきれず,保護管内部でグロー放電を起こしてしまう球がありますが,供給電力によりその状態で安定してしまう事はなく,短時間でオープンとなります。
AQ-S01を設置して点灯してみたところ高さをどうかえても中央が暗く周囲がリング状に明るくなってしまいました。 水槽上面とセード開口部との距離が40cm以下になりますとリング状パターンが認識できてしまいます。御確認ください。またソケットとセードの組み付け方が間違っておりますと適切な配光になりません。正しい組み付け方はソケット(Y26L2)のリング状のネジを外し,ここにセードを挿入し,リング状のネジで止めます。50cmでの配光データーが下記URLにありますので参照願います。40cmではリンク状の感じが残ると思います。
http://www.bozushi.jp/Hid_Lamp/Data/SN1022.htm
AQ-B85はメーカー型番がY26L-C3となっておりますが届いた現品を見てみるとY26L2でした。 Y26L-C3はY26L2 ソケットとF-C3吊り具を組み合わせた型番となります。
突入電流と始動電流とは何が違うのですか? 以下に定格電流,突入電流,始動電流の違いを説明します。
1)定格電流:装置が通常の使われ方をしている安定した
  状態で流れる電流値で,バラツキがあってもこれを
  上回らない値。
2)突入電流:機器が持つ整流回路等の容量性負荷に電源
  投入時に一瞬流れる電流で,商用交流電源の場合には
  電源投入時の最初の1波に流れる電流。
3)始動電流:装置の始動時に流れる電流でメタハラなど
  の機器ではランプ内部のガス圧が安定するまでの数分
  間に渡り流れる大きな電流。モーターなどは回転数が
  安定するまで大きな電流が流れます。

上記には機器の一次側(電源側)に流れる電流と二次側(出力側)に流れる電流を示す場合があり,例えば定格電流では一次側定格電流,二次側定格電流 と表現されます。
しかし,用語の解釈が曖昧なアクア関連のカタログなどではこれらの定義が適用されているとは限りません。

メタハラの電源の配線にはどの様な事を注意すればよいのでしょう? 銅鉄型安定器に於いて電源を安全に確保する為に重要なのは一次側の始動電流です。タイマーON時に数分間に渡り一斉に機器へ始動電流が流れる訳ですから,この時に配線容量やブレーカーの容量が不足しますと予期せぬ事故へつながります。突入電流はどの様な機器にも存在し,ブレーカーやヒューズはこれに感応しない様になっておりますので接点容量への配慮は必要ですが,配線容量やブレーカーをこれに対応させる必要はありません。
AQ−H70Wの雑音(ジー音)についてはどうですか? チョークの発音につきましては,回路構造やイグナイターのコア材がフェライトコアであり,若干の発音がありります。
70W,100Wのメタハラセットに使用のインバーターを天井裏に設置してもかまいませんか? 設置場所として天井裏が良いか否かはその温度環境を知る必要があります。100Wで御使用でしたら季節を問わず35°C以下,70Wでは40°C以下でしたら使用可能です。
水槽の手入れの際、照明器具を上下させたいのですが、吊り具はチェーンとブラケット用とどちらが便利ですか? ブラケット式は上下方向の調整できません。天井吊り下げ位置ですが,水面より40cm程度離す事になりますので換水の際に邪魔になる事はまず無いと思います。照明を当てたままで苔掃除などできますので便利です。
海外メーカーの交換球が手に入りません。代替えの球を見つけたいのですが,電気特性等なにに注意すればよいでしょうか。 ランプのイグニッション電圧が安定器ないし器具内蔵のイグナイターの電圧より高い場合には始動できません。安定器とランプのマッチングにより駆動電力が違ってしまいます。駆動電力が異なりますと立ち消え,寿命劣化,点灯不安定,破裂など様々な弊害が考えられます。またマッチング試験には電力計が必要となります。
メタハラを調光できるようにはできないでしょうか? メタルハライドランプなどのショートアークランプはアーク自体の発光色を用いている為,電力制御を行いますと発光色が変化してしまいます。従いまして定格電力を逸脱した電力を入力する事は特性上できません。また定格電力を逸脱した使い方は不安定で立ち消えが頻発します。それに比べ蛍光灯は放電により生じた紫外線を管内面の蛍光膜に当て可視光に変換するもので,入力電力に関係なく,一定の色温度となります。
セードはどのくらい熱くなりますか? 温度上昇は周囲条件や部位によって大きく異なります。球の外管部は数百度のΔt,ソケット部で150〜200度のΔtとなります。
安定器(インバーター?)はどのくらい熱くなりますか? AQ−H70Wは筺体周囲でΔt=20度程度です。熱量として100Wのメタハラを駆動しますと10W程度の損失となります。
150W電子式安定器(AQ-H150WA)1台で2灯使用できますか? 該当電子安定器は1灯に1台必要となります。
ハイラックスビームM150P36SDはダイクロイックミラーではないのでしょうか? ハイラックスビームM150P36SDはダイクロイックミラーではありません。全反射型のリフレクター付きのメタルハライドランプです。
メタハラの長所(メリット)はなんですか? 1)小型点光源(電球と同じ大きさ)で蛍光灯並の発光効率である
2)演色性が高い
3)長寿命(白熱電球対比で)
メタハラの短所(デメリット)はなんですか? 1)高価
2)輻射熱(赤外線)が多い
3)安定器と始動装置が必要(蛍光灯と同じ)

蛍光灯インバーター関連Q&A
電球交換時のスイッチを取り付けたいのですがインバーターの出力側に取り付けて良いのでしょうか? 出力側は大きなサージが発生し,スイッチにもインバーターにもよいことはありません。電源側に挿入してください。
スリムパルック蛍光灯型番FHF54SEN・54W直径16mm長さ1149mmにAQ-F55SWは使えますか。 Hfスリム管FHF54には標準品ではありませんがAQ-F54SHを御利用ください。
自作照明器具に取り付けたAQ-FシリーズにPC用冷却ファンを取り付けようと思い,基板の隅のCN1,CN2の+,-とあるところにサーキットテスターで12V出ているか確認したのですが来ていません。 インバーター基板は外部電源を搭載しておりません。CN1,CN2端子には調光制御ポートより電源を導入する事ができる様に設計されております。
インバータ出力から灯具までの配線は1.25スクエア4芯VCTFケーブルで良いですか? 0.5〜0.75スクエアで充分です。
AQ-C08オプション・ケーブル4芯キャプタイヤ5mならびにAQ-C09ライティングコネクターをラインナップしましたので御利用下さい。
蛍光灯が寿命で消えたときの保護回路は入っていますか? インバーター回路にはランプのコンディションを検出する類の保護回路は設定しておりませんが,半導体の特性などを考慮したフェールセーフがデザインされております。
蛍光灯がソケットより外れている場合や寿命でフィラメントが断線した場合には回路電流が遮断され,インバーターが壊れる事はありません。
フィラメントが断線に至らずランプ中央部に放電が開始されない様な寿命モードに於いては過大な回路電流によりインバーターが故障する事がございます。
この様な場合に於いても多くの場合ではインバーターが過熱故障に至る前に蛍光灯のフィラメントが断線いたします。
AQ-F55STをDC12-24V仕様にすることは可能ですか? FA-シリーズは回路効率の関係から30W以上の誘導性負荷に耐えられません。
7本の蛍光灯を同時に調光したいのですが、AQ−Fシリーズ2灯用を4枚+試験調光ユニットAQ−C06を1枚の構成で考えてよろしいで しょうか。 調光信号は複数のAQ−Fシリーズを並列に制御可能です。
AQ−Fシリーズ2灯用を1灯で使う場合1枚の片方のチャンネルはオープンになりますが基板上で発振を止める様な事は出来るのでしょうか。 発振を止める必要はありません。AQ-Fシリーズは2灯でも1灯でも駆動可能です。また蛍光管を装着しない状態で電源を投入しても問題ありません。
27W型と18W型の蛍光灯の混在になるのですが、全てAQF30Wを使用して問題が生じるでしょうか。 不可です。
調光範囲はかなり暗いところからフルの明るさまで調光できるのでしょうか。暗いときに不安定になるような事は無いのでしょうか。 明るさで20%以下,調光深度を80%以上にしますと起動不安定となります。また,始動時は調光深度0%(明るさでフル)を500mSec以上与えた後,所定の深度へ移行してください。
40Wのサークル管にはどの機種でしょうか? AQ−F37Wが対応機種となります。
4Wのツイン管に直管用のもの(AQ-LN04S)を使用しても大丈夫でしょうか。 4Wツイン管と4W直管の安定器は共用できません。
配線を延ばし、インバータ基盤を水槽下部に収めたいのですが、可能でしょうか。 インバーターから蛍光管への配線は不要輻射(妨害電波)が発生しますので,あまりお勧めできませんが,5m程度の延長は可能かと思います。
電圧変化で調光するのでしょうか?それとも発光回数?で調光するのでしょうか? チョッパーと呼ばれる方式です。on/offのデューティー比で制御します。
試験調光基板を取り付けた場合、どのくらいまで調光できるのでしょうか?又、ボリュームはどのくらいの物を使うのでしょうか? 明るさで20%〜100%の範囲です。連続で調光した場合には蛍光管の寿命が短くなります。20%連続の条件で概ねスーター型器具でと同程度の寿命となります。VRは100KΩBカーブを使用しております。
サークル管の4線とインバータ基板のa,b,c,d(またはe,f,g,h)をどう結線したらよいのですか? ツイン管と同じです。球の端子の間隔が横と縦で違っていますが,サークル管の輪を横にした時,端子は横広になる筈です。この様な位置関係で下図の様に接続して下さい。

a  c
b  d

e  g
f  h

インバーターユニットに蛍光灯をたとえば2灯接続していた場合、片方がちらついた、あるいは消えてしまった(いわゆる蛍光灯の寿命)場合インバーターユニットはどうなるのですか?ユニットが持っている保護装置は? 保護装置はありません。蛍光灯寿命時の故障モードには2種類あります。1つはフィラメント断,もう一つは放電不可です。後者の状態を長く続けますとインバーターは熱破壊に至る場合がございます。前者の場合には何も起きません。上記熱破壊に至る前段階で発熱部品に可燃物が隣接している様な条件下では火災の危険が否めません。インバーターユニットの周囲は充分な距離を保つ様にお願い致します。
電球型蛍光灯のインバーターを取り外して改造したいのですが大丈夫ですか? 電球型蛍光灯のインバーターとは限らず,マッチングの取れていない安定器(インバーター)と蛍光管を組み合わせますと蛍光管への供給電力がアンダーになるかオーバーになるかわかりません。特にオーバーとなった場合には電流暴走という現象が起きる可能性があり,危険です。一般的に電球型蛍光灯のランプは同程度のW数の蛍光灯より電圧が高く,電流値が低い傾向にあり,そのまま一般の蛍光管に接続しますと,電力がアンダーとなり,改造によりかえって暗くなります。定数設定で電力を調整する事ができる場合もありますが,設定値が大きく離れている場合には発振停止となり解が存在しない事もあります。また定数調整には高周波電力計が必要となります。
市販のボール型蛍光灯のインバーター回路を水槽用の蛍光灯に移植する実験をしている記事を読んだ事がありますが,その記事では蛍光管を取り付けずに電源をONしたら回路が壊れたと書いてありました。 電球型蛍光灯のインバーターは回路方式が異なります。電球型蛍光灯は2端子接続されている機種があり,負荷が接続されていない状態で電源が投入されますと直列共振回路が形成され,短時間で過負荷となり破壊します。弊社AQ−FならびにAQ−LNシリーズは4端子接続となっており,蛍光管未装着状態では直列共振回路が形成されません。
インバーターにする長所(メリット)はなんですか? 1)軽い
2)グローランプ(始動装置)が不要
3)ちらつかない
4)始動がはやい
5)省エネになる。
省エネになる。理由は2つあります。
1つはランプの発光効率が周波数により異る為で,同じランプ電力の場合にインバーターの方が20%程度発光効率が高くなります。
もう1つの理由は安定器を構成しているチョークコイルですが周波数が異なりますと適する構造が違ってきます。50〜60Hzで特定のインピーダンスをもつチョークコイルの容量(インダクタンス値)はとても大きなものであり,鉄心に多量に細い銅線をたくさん巻かないとなりません。抵抗値も必然的に大きなものとなり,これが損失を生みます。一方インバーターの場合は3桁ほど高い周波数になりチョークコイルの容量も3桁小さくて済みます。またコア材もフェライトが使える周波数となり巻き数が少なく巻き線長も格段に太く短くできますので損失を減らす事ができるのです。
インバーターにする短所(デメリット)はなんですか? 1)電子回路なので壊れやすい
2)高価(銅鉄安定器に比べ)
3)ノイズが出る(出やすい)

タイマー関連Q&A
AQ−T01Aのコンセントは3口とも同じ容量になっていますが,調光時間を最小にし,ランプとCO2のコンセントにメタハラを2台接続する事は可能でしょうか? その様に設定して問題ありません。
AQ−T01Aでメタハラは調光はできないのですか? 不可です。
AQ−T01Aをオーディオタイマーの替わりに使えないでしょうか。 使えます。

CO2関係Q&A
二酸化炭素のシステムをつけたのですが 二酸化炭素を電磁弁で止めている間水が逆流してきます。二酸化炭素を止めている間,フィルターからの水圧で水が逆流していると思うのですが対策はないでしょうか。 市販されておりますエアー(ブクブク)用の逆止弁やCO2用の逆止弁は完全なものではなく,とくにバブルカウンターの水を止める機能は完全ではない様です。フィルターからの水圧が原因との事ですが,逆止弁〜スピコン〜電磁弁間に残留するCO2の体積が減少する為に逆止弁に負圧がかかる為と考えられないでしょうか。バブルカウンターから拡散器への接続を外して確かめて下さい。私は工業用の逆止弁を使っておりますが,具合は良好です。
業務用炭酸ボンベに近くのアクアショップで購入したレギュレータをつけて見たところ,購入した耐圧チューブAQ-A12と合わないようです。 アクアショップで流通している製品の殆どのものは外径φ6で統一されている筈ですので弊社の製品に合致する筈です。最近の某メーカーのレギュレーターには出力にシリコンチューブ用のタケノコが付いている様ですので,これを外して御確認下さい。

その他Q&A
150cm水槽に200Wヒーター2本と500Wヒーター1本ではどちらが電気代がかからないのでしょう? ヒーターに何Wを使おうが,例えば水槽の水温を25°Cに安定して設定できている限り水槽から空気中に逃げて行くエネルギーの量は同じでありまして,支払う電気代も同じです。
但し,150cm水槽に200W2本では冬場 水温が安定しないかも知れません。でも不安定となるのは低い方で,設定温度より高くなる事はない筈です。この場合,仮に明け方の冷えきった時に23°Cになっ
てしまった場合を考えますと,水槽から外気に逃げるエネルギーは25°Cに保たれた水槽よりも少なくなる筈です。したがって電気料金は能力不足の200Wの方が若干ですが安い筈です。ヒーターのサーモスタットはこの逃げていったエネルギーを設定水温になるまで補充し続ける構造になっております。

この様に考えますと,アクアリウムの電気料金を節約する方法として・・・・
1)設定温度を下げる。低い温度に負けない熱帯魚を育て上げる。
2)水槽の周囲に断熱材を設置し,水槽壁面から逃げるエネルギーを減らす。
3)水槽の表面積を減らす。キューブ型水槽の方が省エネな筈。
4)水槽のガラスにより断熱効果の高いアクリル水槽の方がガラスより有利です。
5)照明時間を減らす。

AQ−C04フェライトコアは、どの部位に取り付けるのでしょうか? ACコードの機器に近い部分に取り付けてください。詳細は下記URLを参照願います。
http://www.bozushi.jp/Aq-C/Emi.htm
試験調光ユイニットAQ−C06には何故ACアダプターが必要なのでしょうか。 蛍光灯インバーターはAC100Vをトランスで絶縁せずに,そのまま使っており,二次側も非絶縁部(活電部)となっております。調光用のポートをインバーターから直に引き出しますと,制御回路も活電部となり,制御部の可触金属部(アースなど)にユーザーが触れますと感電の危険が生じます。したがいまして調光ポートはフォトカプラーで絶縁し引き出しており,制御回路には別電源が必要となります。
キットは無いですか? キットは配膳工数,マニュアル,サポート等に多大な工数がかかり,完成品より高くなってしまいます。またユーザー満足度を満たす為の品質の維持や保証する手段が間接的となり,安全性という観点からも設計者の意図が正しく再現されるとは限りません。したがいましてキットの製品化は考えておりません。

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