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水槽用灯具改造マニュアル |
ここではニッソーのダブルライトを例に改造方法を説明します。最初に灯具のシャーシとカバーを解体し分離します。 |
どの位置にビスが付いていたか,どの様な構造になっているかをよくメモしてください。できれば樹脂のカバーから出ているボス(板金のシャーシとネジ止めする棒)がある穴の周りにマジックで丸印をしてください。 |
灯具に付いている配線や安定器を半田コテを使って取り外し,インバーター基板の取付位置を決定して下さい。取付位置は灯具に付いている電源の配線が基板のL・N端子にとどく様な場所で灯具のカバーに当たらない位置に配置するとよいでしょう。 |
基板のVカット2カ所を割り,試験調光基板,ジャック基板,インバーター基板の3枚に分割します。Vカットの入り方によってはかなり固いと思いますが,思い切って割ります。 |
この様に3枚に分割されます。部品の載っていない試験調光基板(左)は不要となります。 |
蛍光灯ソケットへの配線は灯具から外した線材を長さを整えながら使用します。基板のabcd端子が1灯,efgh端子が別の1灯になります。接続は線材の端を4〜5mm剥き,基板の端子穴に差込み半田付けします。 |
基板からはみ出した線の先がシャーシに当たってショートしない様にニッパーでカットします。蛍光管1灯当たりの配線は4本です。間違いのないように配線しましょう。灯具のカバーから出ているボス(ネジ止めする穴の開いた棒)に挟まらないように,よけながら引き回します。線が足りなくなった場合には電源用の2芯ビニール線を裂いて使うとよいでしょう。配線が終わったら線をシャーシに数カ所セロテープなどで固定します。ここで点灯試験をやって起きましょう。もう一度半田付けや配線をチェックしてから点灯です。 |
点灯を確認したら,カバーを取り付けますが,念のため次の作業を実施される事を推奨します。蛍光管のソケットの半田付けした所やシャーシとソケットの溝(隙間)を,水槽用のシリコン・シール剤で防水します。シリコン・シール剤をたっぷり塗布してください。これで水槽の湿気が照明灯具に上がって来て,シャーシとソケットが絶縁不良を起こすのを防止できます。インバーターはグロー方式で無い為に絶縁不良がおきると起動障害が起きやすいのです。 |
コーティングされたソケットはこの様になります。 |
エアー・レーションを行っている場合にはガラス蓋の三角窓から水滴が上がってきます。ご覧の様に灯具にはかなり水滴が付着します。 |
次に灯具のカバーに調光制御用のジャックを取り付けます。ニッソーのダブルライトの様にACコンセントの出ている部分に電子サーモをしまえるポケットが付いている場合にはここにジャック基板をペッテトで固定します。 |
この様にジャック基板を取り付けます。ポケットが無い場合にはジャックの穴が灯具の外部に出る様な場所にネジ止めするか,瞬間接着剤などで固定するとよいでしょう。 |
灯具が3灯以上で灯具の内部で調光用の信号を配線する場合にはこの様にやってください。 |
調光用の制御信号は3.5φのミニ・ジャックで転送します。オーディオのヘッド・ホン・ケーブルと同じ物ですので,家電店で延長ケーブルなどを入手するか,AQ-C35Pをお買い求めいただくとよいでしょう。 |
灯具と灯具の間はこの様にディジーチェーン接続します。 |
最後にAQ-C16試験調光ユニットで試験調光をしてみます。試験調光ユニットを制御信号送出機とし,3.5φのミニ・ジャック・ケーブルを灯具とこの基板間に接続します。電源(ACアダプター)を接続し,この様に半固定ボリュームを回して見ると,いかがでしょう?調光できました! |
注意
インバーター回路はデリケートな電子部品で構成されており,誤った配線やショートをした場合に回路が瞬間的に永久破壊する事があります。最悪の場合,部品が発煙したり,破裂する事もありますので,配線終了後にもう一度チェックを行い危険のない体勢で電源を投入して下さい。万が一点灯しない場合には直ぐに電源プラグを抜き,配線や半田付けのチェックを行ってください。 |
警告
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