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インバーターの故障判定

点灯しない場合

点灯しない
 ●インバーターのL,N端子間にAC100Vが来ているかテスターで確認して下さい。
  来ていなければ電源や電源スイッチなどの配線不良です。
 ●ヒューズの点検は電源を切って,ヒューズ両端に導通があるかテスターで確認します。
 ●導通が無い場合にはインバーターは破壊しております。
  この時,ヒューズを交換し電源を再投入しますと破壊ヶ所が増えてしまいます。
  放電を待ち(15分程度)器具よりインバーターを外し修理を行って下さい。

複数灯中のいずれかが点灯しない
 ●インバーターと蛍光管との間の配線が考えられます。蛍光管は2本のフィラメントがあり同一フィラメント端子間に
  数十Ωの導通があります。
  電源を切った状態でインバーターのab端子間,cd端子間,ef端子間,gh端子間の導通を確認して下さい。
 ●導通が無い端子に接続されている蛍光管を外し,蛍光管自体のフィラメントの導通を確認して下さい。
  導通が無ければ蛍光管の不良です。
  蛍光管に問題がなければインバーターからソケット間の配線不良です。

1灯用機種の場合
 ●上記いずれかの問題が考えられますので点検を行って下さい。

もし こわしてしまったら
 ●電子回路であるインバーターはデリケートです。
  半田付けの際「半田ブリッジさせ,気付かずに電源を入れてしまった。」とか「水中に落としたら壊れてしまった。」
  といった事が起きないとも限りません。
  そんな時には有償でサポートいたします。お気軽にお申し付け下さい。
 ●多くの場合,数点の部品交換で直ります。
 ●尚,ヒューズが飛んだ時に点検修理せずにヒューズを交換し再び通電しますと破損個所が増大する場合がございます。
 ●尚,オシロスコープ等をお持ち合わせの方は,下記「ハーフブリッジ回路の修理方法」にて故障箇所を特定し,
  サービスパーツ・オーダーフォームから交換用の部品を御入手の上,修理していただく事も可能です。

  初期不良・修理の御依頼はサービス依頼フォームからお願い致します。

修理費用について
 ●修理代金はプリント基板が焼損している場合を除き,おおよそ送料以下となります。
 ●修理の御見積を御依頼の場合には下記フォームに必要事項を記入し御返送ください。
 ●見積の結果,修理を御依頼にならない場合には該当商品を廃棄させていただきます。
  御返送を御希望の場合でも復路の送料は御負担いただきます。

  修理見積の御依頼や修理の御依頼はサービス依頼フォームからお願い致します。


ハーフ・ブリッジ回路の修理方法

短絡部品の特定
当コンテンツはハーフブリッジドライバーICIR2153/IRS2153D等を用いた他励方式インバーターユニットの修理方法を解説したものです。回路図が読める電子回路エンジニアの方が対象となります。
DC電源蛍光灯インバーターFA-シリーズの修理にも応用できます。
テスターで導通チェック 
1-1 Fig-1(TEST1)〜(TEST 3)のショートをテスターにて確認→いずれかがショートしていたら(Qupside)が不良なので外す
(電源OFFにて実施する)
1-2 Fig-1(TEST 4)〜(TEST 6)のショートをテスターにて確認→いずれかがショートしていたら(Qlowside)が不良なので外す
(Q upside)も一旦外す。(電源OFFにて実施する)
1-3 Fig-1(TEST 7)〜(TEST 10)のショートをテスターにて確認→いずれかがショートしていたら(Bridgestack)を交換する。
(電源OFFにて実施する)
1-4 上記いずれでも無い場合→予期せぬパターン→接続ミスなど再点検。
ICの故障判定ハーフブリッジICは波形でチェック 
2-1 Fig-2の様にローサイド・ドライバー(Qlowside)の間をジャンパーショートする。
この時,ハイサイド・ドラーバー(Q highside)は外してあること。
(電源OFFにて実施する)
Fig-3
正常時の波形
2-2 ヒューズ交換する。(電源OFFにて実施する)
2-2 オシロスコープをFig-2の様に接続し波形を観察する。
2-3 オシロの両チャンネル共に,Fig-3の様な約15Vp-pのきれいな短形波であれば(IC)の交換は不要です。
周波数は機種によって異なりますが,蛍光灯インバーターの場合には20kHz〜90kHzです。(仮通電)
2-4 波形のアップエッジ部に鈍りがある場合は(IC)の劣化が考えられます。
一般的にはどちらかの波形が出ない(GNDレベル)かHIGHに貼り付いているか15Vの中間値のDC電圧だったりします。
(IC)の波形に異常が認められる場合には(IC)を交換し,(Jumper)を外し,他の外した部品を良品に交換します。
故障の原因
故障の原因は●過負荷●過熱●サージなど様々ですが,短時間・長時間の違いはあれ,いずれも熱破壊です。
ヒューズ溶断に至る破壊では,まずハーフ・ブリッジの上側か下側かのいずれかが壊れてショートします。
この瞬間,片側のデバイスはOFFしている場合が多く,次のスイッチング周期でONになった時点で上下アームの短絡となり,この貫通電流でヒューズが瞬断します。
ここまで故障が進行してしまうのは仕方ありません。
また,この時ドライバーICを道連れにする場合とそうでない場合がありますが,この様な一次的な破壊ではヒューズが溶断する為,故障の進行は,これ以上進まず,この状態でとまります。
次に故障箇所をリペアーせずにヒューズのみ交換し,通電をすると,生きていた片側のデバイスも破壊に至り,ブリッジスタックにも強烈なサージ電流を与え,破壊します。人為的な二次破壊です。
同時にICにもFETのゲート通じて高電圧が印加され,破壊する場合があります。
ドライバーICを使った回路では,破壊モードが比較的決まっており,部品の発火や発煙が起きにくいメリットがあります。
bootstrapダイオードやゲート直列の電流引き抜きダイードが破壊する例は滅多にありませんが,ヒューズ交換と通電を繰り返す様な無謀な修理を行ってしまうと,これらのダイオードまで破壊に至る場合があり,さらにプリント基板の銅箔までも焦がすことがあります。
PCペリフェラルや家電電子機器の感覚で修理を行うとプローブの先端で一瞬ショートさせただけで,連鎖的に全半導体が破壊に至りますので,オーディオ製品のパワーアンプを扱う感覚で取り扱いことを推奨します。

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