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インバーターの故障判定 |
点灯しない場合
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ハーフ・ブリッジ回路の修理方法 |
短絡部品の特定
当コンテンツはハーフブリッジドライバーICIR2153/IRS2153D等を用いた他励方式インバーターユニットの修理方法を解説したものです。回路図が読める電子回路エンジニアの方が対象となります。
故障の原因は●過負荷●過熱●サージなど様々ですが,短時間・長時間の違いはあれ,いずれも熱破壊です。 ヒューズ溶断に至る破壊では,まずハーフ・ブリッジの上側か下側かのいずれかが壊れてショートします。 この瞬間,片側のデバイスはOFFしている場合が多く,次のスイッチング周期でONになった時点で上下アームの短絡となり,この貫通電流でヒューズが瞬断します。 ここまで故障が進行してしまうのは仕方ありません。 また,この時ドライバーICを道連れにする場合とそうでない場合がありますが,この様な一次的な破壊ではヒューズが溶断する為,故障の進行は,これ以上進まず,この状態でとまります。 次に故障箇所をリペアーせずにヒューズのみ交換し,通電をすると,生きていた片側のデバイスも破壊に至り,ブリッジスタックにも強烈なサージ電流を与え,破壊します。人為的な二次破壊です。 同時にICにもFETのゲート通じて高電圧が印加され,破壊する場合があります。 ドライバーICを使った回路では,破壊モードが比較的決まっており,部品の発火や発煙が起きにくいメリットがあります。 bootstrapダイオードやゲート直列の電流引き抜きダイードが破壊する例は滅多にありませんが,ヒューズ交換と通電を繰り返す様な無謀な修理を行ってしまうと,これらのダイオードまで破壊に至る場合があり,さらにプリント基板の銅箔までも焦がすことがあります。 PCペリフェラルや家電電子機器の感覚で修理を行うとプローブの先端で一瞬ショートさせただけで,連鎖的に全半導体が破壊に至りますので,オーディオ製品のパワーアンプを扱う感覚で取り扱いことを推奨します。 |