バッテリーの並列接続
- ハイパワーモデルではバッテリーに流れる電流が大きいため2個ないし3個のバッテリーを並列接続しこれを一組として2組のバッテリーアレイで構成すると良好な結果が得られます。
- 但しペア性の悪いバッテリー同士や異なるメーカー異なる機種を組み合わせるのはバッテリー間に電流が流れ劣化を加速しますので必ず同一時期に購入した同メーカー,同型番で組合せてください。
- 右図の例では満充電のバッテリーの電位差が100mV,接続線のDCRが5mΩとした場合,接続線に流れる電流はI=100[mV]÷(5+5[mΩ])=10[A]と大きな電流が両バッテリーの電圧が並行するまで流れ続けます。
- 2個のバッテリーを並列接続する時,両者のバッテリーが満充電でないと電圧差が大きい場合があり並列接続した時点でさらに大きな電流が流れてしまいます。
- 仮に右図でバッテリーの電位差が1000[mV]あった場合にはその電流は100[A]となり電線が発熱し発火する可能性があります。
- 従ってバッテリーを並列接続する場合には各々のバッテリーに10A〜20Aのヒューズを(+)極に必ず1つづつ入れ満充電にしてから接続してください。
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並列接続用のバッテリーケーブル
- 3並列の例では右図の様なケーブルAssyを用意しますが全線長のうちバッテリーに近い所(右図・上)で結線するのは良くありません。
- 理由はバッテリー間の電線のDCRが低く電位差によるバッテリーからバッテリーへの電流が大きくなってしまいます。
- 一方,回路側から見ると電線のDCRが1本分となり並列接続のメリットが薄れます。
- 右図・下は結線位置をコネクター側にした場合です。
- バッテリー〜バッテリー間の電線のDCRは大きく,回路側から見たDCRは3並列と低くなります。
- ケーブルがバラストとなり3つのバッテリー間の電価・電位・電流のバランスが自動的に保たれます。
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AQ-C57を使って3パラ接続ケーブルを作る
- AQ-C57はこちらのリンクからお求めください。
- 電線は別途ご用意ください。16ゲージのスピーカーケーブルを推奨します。
- まず先端にO端子を圧着し半田付けします。
- 透明色のスピーカーケーブルは極性が見分けにくいので繰り返し極性の確認を行ってください。
- スピーカーへの接続はマーキングライン側を(+)極とするのが一般的ですが,ここではマーキングライン側を(−)極とします。
- 理由は透明色のスピーカーケーブルはマーキング色が白ないし黒が多いからです。
- もしスピーカーが白青とか白赤などカラーリングされたケーブルの場合は白を(−)極,色付き側を(+)極とするとよいでしょう。
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工程#2
- VHコネクターAssyを加工します。
- #1が(+)極,#3が(−)極です。
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工程#3
- O端子側を先端から20cmの所まで裂きます。
- (+)極を先端から10cmの所で切断します。
- 切断した所にFUSE基板を半田します。
- 極力基板の銅箔に芯線を押しつける様にベタ付けします。
- 熱収縮チューブを被せ熱風でシュリンクさせます。
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工程#4
- O端子の反対側を中継基板に半田付けします。
- 中継基板の裏と表には極性が表示されてます。
- 中継基板の左側(−)面に3本の(−)極を半田付けします。
- 極力基板の銅箔に芯線を押しつける様にベタ付けします。
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工程#5
- 同様に中継基板左側(+)面に3本の(+)極を半田付けします。
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工程#6
- 工程#2で用意しておいたハウジングAssyを極性を間違えない様に中継基板右側に半田付けします。
- 極力基板の銅箔に芯線を押しつける様にベタ付けします。
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工程#7
- インシュロックタイで両端を固定します。
- 熱収縮チューブを被せ熱風でシュリンクさせます。
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工程#8
- 完成したらテスターで導通を確かめます。
- 極性もチェックしましょう。
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並列接続手順
用意したケーブルAssyをバッテリーに接続する時にうっかりすると短絡させてヒューズを飛ばすことがあります。
- 6個のバッテリー全てを満充電にします。
- 6個のバッテリーの中からデジタルテスターを使い開放電圧が近いもの同士を選び2組に分けます。
- バッテリー(a)の(−)極にケーブルAssyのBatt(a)の(−)極を接続します。
- バッテリー(b)の(−)極にケーブルAssyのBatt(b)の(−)極を接続します。
- バッテリー(c)の(−)極にケーブルAssyのBatt(c)の(−)極を接続します。
- ケーブルAssyのBatt(b)の(+)極とBatt(c)の(+)極をバッテリー近傍から離します。
- ケーブルAssyのBatt(a)の(+)極をバッテリー(a)の(+)極に接続します。
- ケーブルAssyのBatt(b)の(+)極を間違ってもいずれかのバッテリーの(−)極と触れない様にバッテリー(b)の(+)極へ接続します。
- ケーブルAssyのBatt(c)の(+)極を間違ってもいずれかのバッテリーの(−)極と触れない様にバッテリー(c)の(+)極へ接続します。
- 3個のバッテリーの電圧が等しいことをデジタルテスターで確認します。(ヒューズが飛んでいないかの確認)
- 同様の手順でもう一組の接続を行います。
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