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ハロゲン投光器の応用 |
ホームセンターで格安に入手できる「ハロゲン投光器」を使ってメタハラ照明器具を作ってみましょう。
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【1】ホームセンターなどで市販されているハロゲン投光器は両口金で,W(ワット)数も100Wから500Wまで揃っており,ソケットの交換が出来れば両口金のメタハラが取付られそうです。そこで両口金タイプのランプの原寸大の外形図を紙にメモし,これを持参してホームセンターを数件周りました。
投光器は数社から市販されており2〜5千円程度で入手できます。メモ紙から500Wの投光器に70Wのメタハラがおさまりる事がわかりました。銀塗装楕円形の物や,派手派手しい塗装のものもありましたが,ちょっと落ち着いた感じの黒塗装角形のものを選んでみました。 |
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【2】投光器には台座(黄色いU字型の鉄パイプ)となる部分と取っ手が付いておりました。この他にカメラの三脚みたいなスタンドが付いた物もありましたが,水槽にはマッチしそうもないので,このタイプをチェーンで吊す事にします。 | |
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【3】早速70Wのメタハラをあてがってみましたが,何とピッタシ!ソケットを交換しなくてもそのままいけそうです。 | |
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【4】150Wも試してみましたが入りそうもありません。ボディーはアルミダイキャストで,これを削ったとしても無理です。大きな穴を空けると何とかなるでしょうが,ダイキャストの追加工はマシンを使わないと無理です。あきらめましょう。 | |
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【5】
500Wのハロゲンランプは管長117.6mm (写真上)70Wメタハラは管長114.2mm (写真下)150Wメタハラは管長132.0mm (メーカーによって管長は多少異なります) 長手方向をソケットの電極で押さえ,電気的導通と機械的な固定を行っております。3mmほど矛盾しますが,バネのストロークが深いので問題ないでしょう。 |
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【6】ソケットがメタハラの使用に耐えうるか検討します。熱的な問題はハロゲンの500Wに耐えうる設計になっている筈なで70Wのメタハラなら問題ないでしょう。電流も問題ありません。但しイグナイターの高圧パルスがソケットから筺体に放電しないか心配です。ソケットの構造は写真の様に電極がハトメで止まっており,中央部の穴で筺体にネジで固定される構造です。電極からこの止めネジへの放電が心配ですが,距離が5mm程度ありそうなので3kV程度のイグナイターなら問題ないと判断しました。イグナイターの電圧が大きい場合には穴に熱に強いシリコン充填剤などを充填した方がよいでしょう。 | |
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【7】反射板を外してみました。ペラペラのチープなアルミ板です。これがボディーに収まると放物面となる構造です。結果は光学屋さんならわかると思いますが収差の多い配光になるでしょう。メタハラは点光源なので反射板が命です。回転放物面を持った円形セードに対し配光,照度,グレアーなどの面に於いてかなう筈はありません。 | |
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【8】次に本機にはパワースイッチが付いております。このまま使用しますと安定器とランプの間にスイッチが挿入される事になり,スイッチ内部で放電して危険です。さらにスイッチが「コ」の字型の金具を上に回した時に当たる構造となっているので外す事にします。 | |
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【9】この電源スイッチはランプハウジングとは別ピースの樹脂製の箱におさまっており,内部は電源コードとの中継の役割も果たしております。そこでこの中継ボックスの機能をそのまま使う事にしました。ネジ式の3極中継端子がついており,おあつらえむきです。 | |
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【10】電線を全て取り外します。中継端子の両端2極を中継に使い安定器からのアースをランプハウジングに何とか接続します。付属の電源コードを3芯のキャプタイヤーケーブル1mに変更します。ジングとは別ピースの樹脂製の箱におさまっており,内部は電源コードとの中継の役割も果たしております。そこでこの中継ボックスの機能をそのまま使う事にしました。ネジ式の3極中継端子がついており,おあつらえむきです。 | |
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【11】キャプタイヤケーブルからのアースをランプハウジング(ダイキャストボディー)に接続しなくてはなりません。そこで中継ボックスを固定しているビスへ直接Y端子で接続できないか検討してみました。導通テスターでビス←→ボディー間をチェックします。導通があればOKです。写真ではビス←→ビス間の導通をチェックしております。 | |
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【12】コードストッパーは防滴構造になっており,そのまま活かします。キャプタイヤーケーブルには先にコードストッパーを通し,アース(緑)にY端子を圧着しておきます。電源スイッチの付いていた穴はシールでふさぎました。 | |
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【13】キャプタイヤケーブル取付終了。あとは端子に接続し,アースを配線したら出来上がりです。 | |
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【14】配線終了。 | |
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【15】全て完成。 | |
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【16】取付方法を考えましょう。某社の広告にはバランサーアームによる吊り下げ式が載っております。バランサーアームはU字型の鉄パイプの様です。そこでハロゲン投光器に付属していた台座が使えないか検討しました。なんとバッチリです。パイプに穴をあけるのはテクニックが必要ですので,写真の位置(渡し板金)に穴をあけます。 | |
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【17】この様に取り付けます。真っ黄色でちょっと派手すぎますね。 | |
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【18】チェーンで吊しますが,円形セードの場合と違って角形の器具は2本のチェーンで吊さないと回転方向が固定されません。写真の様な金具を2個使い,ネジを渡し,チェーンを止めます。 | |
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【19】最後に黒艶消しの塗料で塗装してみました。これならなんとか・・・・。 | |
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【20】チェーンで吊した様子です。ラベル剥がした方がいいかな。 | |
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【21】サイドビューです。器具重心が光源中心にない事がおわかりでしょうか。これはバランサーアームと取付金具が片側についており,この重さで重心がズレているからです。水槽上に吊す場合,このオフセットを考慮しないと配光が偏る事になります。さらに気になる事は2本のチェーンの長さが微妙に違いますと器具が傾き,配光設定が困難になるかも知れないという事です。 | |
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【22】点灯させ配光をテストしました。横方向からA1の白紙に写した配光です。器具との距離は15cmです。周辺に長方形に配光され防護柵の影が写っているのはグレアー光でスクリーンの距離を僅かに離しただけで大きく広がって行きます。中央に楕円形に見える配光が反射板からの集光されたビームになります。この明るさ1灯で90cm水草水槽はキビしいのではという光量です。では2灯の場合はというと楕円ですから水槽全体に均等配光しようとしますと厄介な事になります。60cmか45cmのレギュラー水槽にはよいのではないかと思います。 | |
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警告
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